1.子宮内膜症

子宮内膜症とは、本来は子宮の中にしか存在しない子宮内膜が、子宮以外(卵巣、直腸、膣、膀胱など)にできてしまう病気です。

通常の子宮内膜は、生理時に血液とともに体外に排出されますが、子宮以外にできた子宮内膜ははがれ落ちても体外に排出することができません。 その結果、排出できなかった子宮内膜が周りにある臓器に影響を与え(癒着)、その場所に痛みや炎症を起こしてしまうのです。

子宮内膜症になる原因は明らかになっていませんが、生理のある女性の10人に1人が、この病気に悩んでいるといわれています。

子宮内膜症の症状

子宮内膜症の特徴的な症状は、重い生理痛です。 多くの女性が感じる生理痛だからこそ、それが病気によるものなのか判断は難しいといえます。

「生理痛がここ最近急にひどくなってきた」「鎮痛剤を飲んでも効き目がなくて、生理中は寝込んでしまう」 「生理時の出血が多い」などに心当たりがある人は要注意です。

また生理期間以外にも、下腹部痛、腰痛、性交痛、排便痛などの症状があらわれることもあります。

子宮内膜症かなと思ったら

上記の症状に思いあたる場合は、婦人科を受診するようにしてください。 放置しておくと、不妊症の原因になることがあります。

2.子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮内に良性のこぶができる病気です。

良性なので命にかかわる心配はありませんが、こぶが10cm以上の大きなものになることもあります。 子宮筋腫の原因はよく分かっていませんが、思春期前の女子に発症することはほとんどないため、女性ホルモンが関係していると考えられています。

子宮筋腫の症状

子宮筋腫の特徴的な症状は、月経血の量が多くなる過多月経です。 過多月経になると、下記のような症状があらわれます。

  • 長時間用ナプキンをしていても、1時間ほどしかもたない
  • ナプキンとタンポンを使用していても漏れてしまう
  • 月経が10日間以上続く
  • レバー状の血の塊が混じっている

またほかにも、貧血、腰痛、頻尿などの症状があらわれることがあります。

ただし、子宮筋腫は自覚症状があらわれないことも多くあります。 そのため、健康診断の腹部エコー検査で、子宮筋腫が偶然発見されることも珍しくありません。

子宮筋腫かなと思ったら

気になる症状あったり、不安に思うことがある場合は、婦人科を受診するようにしてください。

子宮筋腫があっても、状態によっては特に治療はせずに経過観察となることがあります。 その際は定期的に検診を受けつつ、毎月の生理の様子を自分自身でも観察していきます。

3.卵巣のう腫

卵巣のう腫とは、卵巣に腫瘍ができて卵巣が大きく腫れる病気です。

9割以上は良性ですが、まれに悪性の腫瘍の場合があります。

卵巣のう腫の症状

のう腫の大きさはピンポン玉~グレープフルーツ大までさまざまですが、 進行してこぶし大以上になると、腹膜の神経が圧迫されて排卵痛を感じやすくなる場合があります。

ただし、初期のうちは自覚症状がないことがほとんどです。 そのため、子宮筋腫と同じように、健康診断などで偶然発見されることが多くあります。

卵巣のう腫かなと思ったら

のう腫がある程度の大きさになると、おなかが張ったように感じたり、スカートがきつくなったり、下腹部にしこりがあらわれるようになります。 気になる症状がある場合は、婦人科で検査を受けるようにしてください。

腫瘍が良性で小さいものである場合は、経過観察になります。 その際は子宮筋腫と同様に、定期的に検診を受けます。

腫瘍が大きい場合は、手術で摘出する必要があります。 手術する場合でも、のう腫が小さい方が負担が少ないため、早期発見は大切です。

4.骨盤内感染症

骨盤内感染症は、子宮や卵管、卵巣などに起こる感染症のことです。

ほとんどはクラミジアや淋菌といった性感染症の菌が引き起こしますが、大腸菌などが原因になることもあります。

骨盤内感染症の症状

子宮内膜、卵管、卵巣などに炎症が起こり、生理期間に関係なく下記のような症状があらわれます。

  • 強い下腹部痛
  • 発熱
  • おりものが増える
  • おりものが臭う
  • 不正出血

ただし、自覚症状がまったくあらわれないこともあります。

骨盤内感染症かなと思ったら

おりものの異常や、下腹部の痛みなどの違和感があれば、婦人科を受診することをおすすめします。 治療を受けないでいると、症状が悪化して不妊症の原因になったり、病原菌によっては性行為で相手にうつすリスクもあります。

5.膀胱炎

膀胱炎は、細菌などが尿道を逆行して膀胱に入り炎症を起こしてしまう病気です。

膀胱炎の症状

膀胱炎になると次のような症状があらわれます。

  • トイレの後に残尿感がある
  • 排尿痛
  • 尿の色が濁る
  • 尿に血液が混ざる
  • 腹痛
  • 腰痛

トイレに行ってもまたすぐにトイレに行きたくなり、1時間に1回、ときには1日10回以上トイレに行くケースもあるそうです。

また、腹痛は生理痛でもよくあらわれますが、生理痛では生理前や生理時に痛み、膀胱炎では排尿の際や排尿後に痛むことが多いという違いがあります。

膀胱炎かなと思ったら

症状が軽い場合は自然に治ることもありますが、 痛みがはっきりしている場合や、血尿や腹痛、腰痛などもあるときには、婦人科に行って検査を受けるようにしてください。

症状が進行すると、細菌が尿管をさかのぼって腎臓にまで行き、腎盂腎炎という腎臓の炎症を引き起こすこともあるため放置しないでください。

6.排卵痛

排卵痛とは、排卵の影響で感じる痛みのことです。

排卵は、卵巣から卵子が飛びだすことをいいます。 卵子が飛び出すときに細胞を突き破るため、痛みを感じることがあります。 これを、排卵痛といいます。

排卵痛の症状

排卵痛の症状には、下記のようなものがあります。

  • 下腹部が痛い
  • 下腹部が張る
  • 腹痛
  • 腰痛

ただし、月によって症状があったりなかったりすることもあります。

排卵痛かなと思ったら

排卵痛は病気ではなく、生理現象で起こる症状のため特に心配する必要はありません。

また、生理痛と混同されがちですが、まったくの別物です。 生理痛は、不要になった子宮内膜を体外に排出する際に子宮の収縮が引き起こすもので、生理期間中に起こります。 一方、排卵痛は、生理開始日から約2週間後の排卵期に起こるため、生理痛と時期が重なることはありません。

7.最後に

上記であげた以外にも、「妊娠初期症状」や「更年期障害」によって、生理痛に似た症状があらわれることもあります。 病気が原因になっていることもあるため、 いつもの生理痛と症状が違っていたり、生理期間以外にも気になる症状がある場合には、我慢しないで婦人科を受診するようにしてください。

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