1.クラミジアの治療

クラミジアは、日本で最も感染者数の多い性感染症です。 感染力が非常に強く、主に性行為で感染するため、10~20代の若い世代での感染が目立っています。

クラミジアに感染したら必ず治療を受ける

クラミジアに感染したら、風邪などと違って自然に治ることはありません。 そのため、「尿道がかゆい」「おりものが増えた」などの自覚症状がない場合でも、治療を受けて治す必要があります。

治療を受けずにいると、クラミジアをパートナーにうつしたり、子宮や卵巣などにダメージを与えて不妊症の原因になることがあります。

クラミジアの治療では抗菌薬を使用

クラミジア治療を途中でやめるとどうなる?完治の条件は? /images/10587_11.jpg

クラミジアの治療薬は市販されていないため、感染した場合は婦人科や泌尿器科で治療を受ける必要があります。

クラミジアの治療では、病原菌に効果のある抗菌薬を使用します。 抗菌薬にはいくつか種類がありますが、飲み方で分けると大きく「単回内服タイプ」と「数日間内服タイプ」の2種類あります。

単回内服タイプ

治療期間中1回だけの服用で済むタイプ。1回の服用で、効果が約10日間持続します。

複数回内服タイプ

7日間程度服用するタイプ。お薬の種類によって、1日1~2回服用します。

どちらのタイプでもクラミジアを完治させることは可能ですが、単回内服タイプには飲み忘れる心配がないメリットがあります。

2.クラミジアの完治条件

続いては、クラミジアの完治条件について見てみましょう。

抗菌薬を飲んでも完治しないことがある

クラミジアは抗菌薬よって治療しますが、抗菌薬の有効率(病原菌に効く割合)は90%程度です。

そのため、正しく服用しても完治できないケースもあります。 もちろん、1回でも飲み忘れをしたり、飲み方を間違えたりすると、有効率はさらに低くなってしまいます。

クラミジア治療では、「お薬を決められた期間飲めば、間違いなく完治する」とはいえないのです。

クラミジア治療では必ず再検査を受ける

クラミジアが完治しているかどうかを判定するには、お薬を飲み終えてから2~3週間後ぐらいに、医師による再検査を受ける必要があります。

この再検査を受けて、クラミジアが体内から完全にいなくなったことを医師が確認して、初めてクラミジアが完治したことになるのです。

クラミジア治療を途中でやめるとどうなる?完治の条件は? /images/10546_5.jpg

クラミジアの完治条件のまとめ

  • 処方された抗菌薬をきちんと飲み続ける
  • 再検査を受けて体内にクラミジアがいないことを確認する

以上がクラミジアの完治条件です。 クラミジアが完治するまでの期間は、服薬開始から再検査までの期間を含めて1カ月程度かかります。

3.再検査を受けないリスク

クラミジアの患者さんの中には、「お薬は飲んだけど、再検査は面倒なので受けなかった」 「症状が良くなったので、再検査を受ける必要はないと思った」という理由で、再検査を受けない人も多くいます。

しかし、それは危険な考えです。

不妊症だけでなくHIVの感染リスクも高めてしまう

そもそもクラミジアは、自覚症状があまり出ない病気です。 クラミジアが完全に治っていれば良いのですが、症状がないだけで体内にクラミジアが潜んでいる可能性は十分に考えられます。

その結果、次のような事態を招いてしまうことがあります。

  • パートナーにクラミジアをうつしてしまう
  • クラミジアの症状が再発してしまう
  • クラミジアが悪化して、治療が困難になる
  • 不妊症や子宮外妊娠の原因になる
  • HIVの感染リスクが3~5倍に高まる
  • 淋病など、ほかの性病に感染しやすくなる

パートナーにうつしたり不妊症の原因になることは上でも紹介しましたが、さらにほかの性病に感染しやすくなったり、 HIVの感染リスクが3~5倍も高くなってしまうことが明らかになっています。

クラミジアは抗菌薬で治せる病気ですが、HIVは未だに有効な治療薬がない病気です。 クラミジアの再検査を受けないリスクは、非常に大きいといえます。

HIVについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

4.クラミジアが完治するまで気をつけること

クラミジア治療を途中でやめるとどうなる?完治の条件は? /images/10546_1.jpg
Luis Molinero

クラミジア治療において、再検査を受ける重要性はわかりましたね。

再検査を受けて完治が確認できるまでは、体内にクラミジアが潜んでいるかもしれません。 そのため、日常生活では下記の点に注意してください。

性行為を控える

クラミジアが完治するまでは、オーラルセックスなどを含む一切の性行為は控えてください。

クラミジアが完治していない状態で性行為をすると、相手にうつす恐れがあります。 相手にうつしてしまうと、あなたが完治した後に、今度はその相手からクラミジアをうつされる可能性も出てきます。

感染を繰り返すほど、子宮や卵管にはダメージが蓄積されて、不妊症のリスクが高まります。 「うつす、うつされる」といった悪循環を断つために、クラミジアが完治するまでは、絶対に性行為を控えてください。

アルコールを控える

抗菌薬を服用している間は、できるだけ飲酒を控えるようにしてください。 クラミジアに対する抗菌薬の有効率は約90%ですが、飲酒によって有効率がさらに低くなってしまうことが分かっています。

パートナーも検査を受ける

クラミジアは、感染率が非常に高い性感染症です。 あなたがクラミジアに感染していた場合、パートナーもクラミジアに感染している可能性が高いと言えます。

感染しても症状が出るとは限らないため、症状のあるなしに関わらず、パートナーにも必ず検査を受けてもらい、 感染が発覚した場合は治療を受けるようにしてください。

5.最後に

クラミジアは、抗菌薬を飲むだけでなく、医師による再検査を受けて病原菌が体内から完全にいなくなったことを確認して、初めて完治したと言える病気です。

完治させなければ、「相手にうつす」「不妊症」「HIVの感染リスクを高める」などの原因にもなります。 クラミジアの治療は、途中でやめたりしないで、必ず再検査まで受けるようにしてください。

特集 - 性病の疑いがあるならひとまず検査してみませんか?初めての方におすすめの性病検査キットを選びました!