彼には治療費などを請求できる

大好きな彼、信頼している彼に性病をうつされたことが分かった場合、かなり腹が立ちますよね。 しかも、その性病が彼の浮気相手からうつされていた場合には、「彼を訴えてやりたい!」さらには、「浮気相手も訴えてやりたい!」と思う人もいるのでは。

実は、彼から性病をうつされた場合、彼に対して、性病をうつされたことによって生じた「損害」の賠償を請求することができます。

請求することができる損害は、次の3つです。

  • 治療費
  • 病院に行くための交通費
  • 慰謝料

少し難しい話になりますが、民法709条では、「故意または過失によって他人に損害を与えた場合はその損害を賠償しなければならない」と定められています。

つまり、あなたの彼は、故意または過失によってあなたに性病をうつしてしまい、そのことによってあなたに損害を与え、 それによって生じた損害を賠償しなければならないというわけです。

場合によっては傷害罪も

彼から性病をうつされた場合、民事事件(警察が介入しない個人同士のもめ事など)だけではなく、 刑事事件、つまり彼を傷害罪で訴えることも可能なケースがあります。

傷害罪というと、殴る蹴るの暴力によって相手にけがをさせる犯罪というイメージがありますよね。 しかし、傷害罪による処罰対象となる行為には「故意に相手を病気にさせる」という内容も含まれています。

実際、「故意に性病に感染させる行為も傷害罪の処罰対象となる」という判例が存在しています。

ただし、傷害罪というのは故意犯、わかりやすく言えば「わざと」した行為でなければ処罰することができない犯罪です。 彼を傷害罪で訴える場合は、「彼があなたに性病をうつそうと思っていた」ということを立証しなければなりません。

傷害罪における「故意」は「かもしれない」程度では足りません。例えば、彼が「もしかしたら性病をうつしてしまうかもしれない」と 思っていた程度では故意であることが認定されず、傷害罪に問うことができない可能性もあります。

その場合には、故意ではなく過失によって障害を与えてしまった、過失傷害罪の成立が考えられます。

浮気相手を訴えるのは難しい

彼から性病をうつされてしまった場合、彼はもちろんですが浮気相手の女も訴えたくなりますよね。 では、浮気相手の女を訴えることはできるのでしょうか。

残念ながら、答えはNOです。

性病は、人から人へと感染する病気です。そのため、浮気相手の女を訴えることができるのなら、 その女に性病をうつした男、さらにはその男に性病をうつした女…、というように際限なく訴えられることになってしまいます。

そのため、許せない気持ちは分かりますが、浮気相手の女を訴えるのは、ほぼ不可能であるといえます。

まとめ

以上のように、彼に性病をうつされた場合、性病の治療費や病院への交通費、慰謝料などを請求することができます。 また、場合によっては、彼を傷害罪や過失傷害罪で訴えることが可能なケースもあります。

でも、好きで付き合っている同士…そんなことはしたくないですよね。彼が過去に浮気をしたことがある場合には、 今回の話をそれとなく伝えておくと、今後の浮気防止につながるかもしれません。

特集 - 性病の疑いがあるならひとまず検査してみませんか?初めての方におすすめの性病検査キットを選びました!