1.口にあらわれるカンジダ症

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カンジダ菌によって、口の中に症状があらわれることがあります。 これを、「口腔カンジダ症」と言い、「鵞口瘡がこうそう 」とも呼ばれています。

もともと口の中にカンジダ菌がいる

健康なときでも、口の中にはカンジダ菌がいます(40~60%の人の口の中に、カンジダ菌がいると言われています)。

菌がいても何も症状があらわれないのは、ほかの菌とのバランスがとれているからです。

しかし、疲れやストレスなどで免疫力が低下すると、菌のバランスが崩れて、カンジダ菌が異常に増えることがあります。 その結果、口腔カンジダ症を発症してしまうのです。

2.口腔カンジダ症の症状

口腔カンジダ症には、偽膜性ぎまくせい カンジダ症」と、 萎縮性いしゅくせい カンジダ症」という2つのタイプがあり、それぞれ次のような症状があらわれます。

偽膜性カンジダ症の症状

  • 口の中に、白い苔状のものができる
  • 白い苔状のものは、ぬぐうと取れる
  • 痛みはほとんど感じない
  • ザラザラとした違和感がある

萎縮性カンジダ症の症状

  • 口の中に、白い苔状のものはできない
  • 口の中の粘膜が赤くなる
  • 食べたり飲んだりすると、ヒリヒリと痛みを感じることがある
  • 苦味などの味覚障害が起こることがある

3.口腔カンジダ症の予防・治療

疲れやストレスを溜めこまない

口腔カンジダ症を予防するには、普段から「疲れ」や「ストレス」を溜め込まないようにすることが大切です。 これは、性器カンジダ症にも言えることです。

口の中を健康・清潔に保つ

口の中が乾燥したり、汚れたままだと、カンジダ菌が繁殖しやすくなります。

特に唾液には、口の中の細菌を洗い流したり、粘膜を保護したりする働きがあります。 そのため、口腔カンジダ症の予防には、口の中の健康状態を保つことも非常に大切です。

治療の面でも、「口の中を清潔にすること」が第一です。 特に、カンジダ菌が義歯に付いてしまうと、除去が難しくなります。場合によっては、義歯を作り直す必要も出てきます。

状態に合った治療を受ける必要があるため、気になる症状がある場合には、歯科を受診するようにしてください。

4.爪にあらわれるカンジダ症

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続いて、「爪にあらわれるカンジダ症」についてです。

カンジダ菌によって、手の指や爪に症状があらわれることがあります。 これを、「カンジダ性爪囲爪炎そういそうえんと言います。

水仕事をする人に多い

カンジダ菌は、カビの一種であるため、湿度や気温の高い場所を好みます。 そのため、カンジダ性爪囲爪炎は、水仕事をよくする主婦が発症しやすいと言われています。

乳幼児に発症することも

指しゃぶりの多い乳幼児も、まれに発症することがあります。 指しゃぶりがクセになっている場合は、お父さんやお母さんが注意して見てあげるようにしてください。

5.カンジダ性爪囲爪炎の症状

中指や薬指に多い

カンジダ性爪囲爪炎は、手の中指と薬指に多く見られ、指や爪が白濁して、周囲の皮膚が赤くなったり腫れたりして、痛みを感じることもあります。 さらに症状が進行すると、皮膚が湿ったり、膿がでたりするようになります。

爪が変形することもある

また、爪の下の部分が白く濁ったり、黄色に変色したりもします。 爪の生える根元部分にまでカンジダ菌が感染すると、新しく生えてくる爪が変形してしまうこともあります。

6.カンジダ性爪囲爪炎の予防・治療

指を拭くことが大切

カンジダ菌は、高温多湿の環境を好む菌です。 そのため、予防法としては、水仕事を行った後はきれいにタオルで拭き上げ、乾燥させることが大切です。

また、疲れやストレスが溜まって免疫力が低下していると、カンジダ菌が増殖しやすくなります。 不規則な生活が続いている場合は、改善するようにしてください。

タオルの共有はしない

患部に雑菌が付着すると症状が悪化することもあるので、症状がある場合は、タオルなどの共用は避けてください。 ペーパータオルなど使い捨てのものを使うと、予防効果は高まります。

治療薬(抗真菌剤)もあるので、症状があらわれた場合は、皮膚科に行き治療を受けるようにしてください。

7.最後に

このように、カンジダ菌は性器(膣)だけでなく、口の中や指や爪などにも影響を与えます。 体の疲れやストレスなどによる免疫力の低下が原因になるため、日頃からカンジダに悩まされている場合は、生活習慣を見直すことをおすすめします。

また、症状があるのに我慢したり放置したりすると、悪化させてしまうことがあります。きちんと病院を受診することが大切です。

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