1.膀胱炎について

膀胱炎は女性がなりやすい

膀胱炎とは、名前の通り、膀胱に病原菌が侵入して炎症を起こす病気です。 膀胱炎には、男性よりも女性がなりやすいと言われています。

理由は、「尿道の長さ」と「尿道の位置」の違いにあります。

女性は尿道が短く、尿道の近くに肛門がある

尿道の長さは、男性が16~20cmあるのに比べて、女性はわずか3~4cmしかありません。 また、女性の体は、「尿道」「膣」「肛門」が近い位置に並んでいます。

つまり、女性の体には、「尿道が短く、尿道の近くに肛門がある」という特徴があります。 そのため、肛門に生息している大腸菌などが、肛門から尿道へと侵入し、 さらに尿道の先にある膀胱へと侵入して、膀胱炎を発症しやすくなってしまうのです。

膀胱炎を発症すると、下記のような症状があらわれます。

膀胱炎の主な症状

  • 何度もおしっこに行きたくなる
  • 排尿痛がある
  • 残尿感がある
  • 尿が白く濁る
  • 尿に血が混じる
  • 下腹部痛を感じる

2.クラミジアについて

一方のクラミジアは、クラミジア感染者と性行為をして、性器にクラミジアが感染することで発症します(性器クラミジア感染症)。

クラミジアに感染しても症状が出るケースはあまりありませんが、下記のような症状があらわれることもあります。

クラミジアの主な症状

  • 排尿痛
  • おりものの量が増える
  • 不正出血がある
  • 性交痛を感じる
  • 下腹部痛を感じる

クラミジアについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

膀胱炎かクラミジアか悩む声も多い

このようにクラミジアも膀胱炎も、ともに性器に症状があらわれる点が似ています。 実際、「排尿時の違和感が、膀胱炎なのかクラミジアなのか分からない…」と悩む女性の声も見かけます。

3.クラミジアが膀胱炎を引き起こすことも

膀胱炎を引き起こす主な病原菌は大腸菌ですが、実はクラミジアが原因で膀胱炎を発症することもあるのです。

最近では、膀胱炎の症状があるのに尿から大腸菌などが見つからないケースが増えていて、 その原因菌のひとつにクラミジアがあげられています。

原因菌が変われば対応も変わる

通常の膀胱炎(大腸菌が原因の膀胱炎)の治療では、大腸菌に効果のある抗菌薬を使用します。 また、症状が軽ければ、いつもより多めに水を飲んでこまめにトイレに行くようにすると、膀胱の中の病原菌が尿とともに排出されて、自然に治ることがあります。

しかし、クラミジアが原因の膀胱炎の場合は、自然に治ることはなく、クラミジアの病原菌に対して効果のある抗菌薬を使う必要があります。

排尿時の違和感を「どうせ膀胱炎だろう…」と考えて、とりあえず様子を見たり、 膀胱炎の市販薬を使ったりしても、原因がクラミジアだった場合は、まったく意味がないのです。

相手にうつしたり、不妊症の原因になることも

原因がクラミジアだった場合には、その間に相手にうつしてしまったり、症状を進行させてしまうリスクもあります。 クラミジアの症状の進行は、不妊症や子宮外妊娠の原因にもなります。

そのため、簡単に膀胱炎だと自己判断せずに、婦人科を受診するようにしてください。

4.最後に

膀胱炎は、女性がなりやすい病気のひとつです。一方、クラミジアも女性の感染者が多い性感染症です。 どちらも排尿痛など、排尿時の違和感を引き起こすことがあり、さらにはクラミジアが原因で膀胱炎を発症することもあります。

クラミジアに感染していた場合は、たとえ症状が軽くてもすぐに適切な治療を受ける必要があります。 「膀胱炎かも…」と思える症状がある場合は、様子を見るのではなく、念のために婦人科を受診することをおすすめします。

※本文内で紹介した記事はこちらです。

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