1.クラミジアは喉にも感染する

性器に感染するイメージが強いクラミジアですが、オーラルセックス(フェラチオやクンニリングス)によって、喉の粘膜に感染することがあります。 クラミジアが喉に感染することを、咽頭いんとう クラミジアと言います。

咽頭クラミジアは増えている

性行為のときにオーラルセックスが当たり前のように行われるようによって、咽頭クラミジアの感染者数は増加しています。

性器にクラミジアが感染している女性の10~20%は、喉にもクラミジアが感染しているという報告もあります。

2.咽頭クラミジアの感染原因

続いては、咽頭クラミジアの感染原因を見ていきましょう。

主にオーラルセックスで感染する

咽頭クラミジアの主な感染原因は、フェラチオやクンニリングスと言ったオーラルセックスです。 例えば、次のようなケースが考えられます。

男性器から女性の喉に感染

性器クラミジアに感染している男性に対してフェラチオをすると、女性の喉にクラミジアが感染することがあります。

女性器から男性の喉に感染

性器クラミジアに感染している女性に対してクンニリングスをすると、男性の喉にクラミジアが感染することがあります。

ディープキスでも感染する

咽頭クラミジアに感染している人とディープキスをすると、喉から喉にクラミジアが感染するケースもあります。 ただし、ディープキス以外の軽いキスや、ペットボトルの回し飲みなどでは、感染のリスクはほとんどありません。

このように咽頭クラミジアには、オーラルセックスやディープキスで感染するため、性交経験のない女性の感染例も報告されています。

3.咽頭クラミジアの症状

喉のクラミジアについて。咽頭クラミジアの原因、症状、治療法、予防法を解説 /images/10006_0.jpg
Piotr Marcinski

咽頭クラミジアに感染すると、1~3週間後に次のような症状があらわれます。

咽頭クラミジアの主な症状

  • 喉の痛み
  • 喉の違和感
  • 喉の腫れ
  • 発熱

これらの症状は、風邪の症状ととてもよく似ています。 そのため、咽頭クラミジアが原因でこれらの症状があらわれた場合でも、「風邪を引いたのかな…」と考えて、感染を疑わないことも珍しくありません。

喉のクラミジアについて。咽頭クラミジアの原因、症状、治療法、予防法を解説 /images/10006_1.jpg

咽頭クラミジアと風邪の症状では、次のような点が異なるので、ぜひ覚えておいてください。

咽頭クラミジアと風邪の症状の違い

  • 咽頭クラミジアは症状が出るのに1~3週間程度かかる
  • 風邪は症状の悪化が早い
  • 風邪は喉以外にも、体にダルさを感じる
  • 風邪は自然に治ることもある
  • 咽頭クラミジアは治療を受けないと治らない

自然に治ることがある風邪と違って、適切な治療を受けないと治らない咽頭クラミジアは、喉の症状だけが地味に長く続くことがあります。

症状が出ないケースも多い

ただし、咽頭クラミジアは、感染しても自覚症状がまったく出ないケースも珍しくありません。 むしろ、症状がまったく出ないケースの方が多いくらいです。

症状がまったく出ない、出たとしても風邪のような症状。 このような特徴を持つ咽頭クラミジアは、感染に気づくのが難しい病気といえます。

4.咽頭クラミジアの検査

咽頭クラミジアの不安がある場合は、検査を受けるようにしてください。 症状がなくても(軽くても)、相手にうつすリスクは十分にあります。

例えば、「喉の風邪が長引いている気がする」「風邪薬を飲んでも喉の症状が良くならない」「クラミジアに感染している彼にオーラルセックスをしてしまった」、 などの不安がある場合は、咽頭クラミジアを疑って検査を受けることをおすすめします。

検査は婦人科か耳鼻咽頭科で受ける

咽頭クラミジアの検査は、婦人科や耳鼻咽頭科で受けることができます。

検査自体は簡単で、患者さんは、生理食塩水を口に含んでうがいをして吐き出すだけです。 また、病院によっては、喉の奥の粘膜を綿棒で軽く擦る場合もあります。「おえっ」とすることもありますが、痛みはありません。

※うがいによる検査の方が、口の中全体の微生物を採集できるため、精度が高いという報告があります。

検査キットでも受けられる

咽頭クラミジアの検査は、病院に行かなくても、検査キットを購入して自宅で受けることも可能です。

検査キットなら、誰にもばれずに感染しているかどうかを確認できるため、「病院に行くのが恥ずかしい」、「病院に行く時間がない」という人には都合のいい方法です。

検査キットについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

性器クラミジアの検査も同時に受けよう

クラミジアが喉に感染している疑いがある場合は、性器にも同時感染しているケースがあるため、性器と喉の検査をまとめて行うことをおすすめします。 性器クラミジアも症状が出ないケースが多いため、症状がない場合でも、念のために両方受けておいてください。

婦人科や検査キットなら、喉と性器の検査を同時に受けることが可能です。

5.咽頭クラミジアの治療法

検査の結果、咽頭クラミジアであることが発覚したら治療を行います。

治療では抗菌薬を使用

咽頭クラミジアの治療は、性器クラミジアと同様にクラミジアの病原体(クラミジア・トラコマティス)に効果のある抗菌薬を使用します。

抗菌薬の種類や症状によって服薬期間は異なりますが、1日~1週間程度服薬して、 それから2~3週間後に再検査を受けて、体内からクラミジアがいなくなっていることを確認できれば治療終了です。

再検査は必ず受けよう

ただし咽頭クラミジアの場合、抗菌薬の効き目が性器クラミジアよりも良くないため、治療に時間がかかるといわれています。

処方されたお薬を飲み切った場合でも、体内に病原体がまだ残っている可能性も十分に考えられます。

完治したかどうかは、再検査を受けなければ分からないため、再検査は必ず受けるようにしてください。

※性器クラミジアの治療でも、再検査は必ず受けるようにしてください。

6.治療期間中の注意点

咽頭クラミジアの治療期間中は、下記の点に注意してください。

抗菌薬を勝手に止めない

咽頭クラミジアは症状がほとんど出ません。 また、症状がある場合でも、抗菌薬を服用してすぐに症状がなくなることもあります。 そのため、処方されたお薬を飲み切らずに、勝手に服薬を止めてしまうケースがあります。

症状がなくても、喉の粘膜にはクラミジアが潜んでいることがあります。 その段階で服薬を止めてしまうと、クラミジアが再度増殖して、症状が再発したり、相手にうつす恐れがあります。

たとえ症状がなくても、お薬は決められた用法・用量を守るようにしてください。

性行為やディープキスを控える

治療期間中に性行為やディープキスをすると、高い確率で相手にクラミジアをうつすことになります。 相手にうつしてしまうと、あなたが治療を終えても、今度はその相手からクラミジアをうつされてしまうことがあります。

性行為やディープキスは、治療を終えてから行うようにしてください。

7.咽頭クラミジアの予防法

クラミジアは治療を受けて完治させても、リスクのある行為をすると、何度でも感染することがあります。 咽頭クラミジアを予防するためには、次のことに気をつけてください。

性行為の相手はひとりにする

性行為の相手が複数いるほど、クラミジアの感染リスクは高くなります。 これは、咽頭クラミジアに限らず、性器クラミジアにも言えることです。

相手の性器をよく確認する

男性が性器クラミジアに感染していると尿道から膿が出るなど、見た目で違和感に気づく場合があります。

彼の性器にそのような症状があったり、排尿痛や尿道のかゆみなどを訴えていたら、性器クラミジアの疑いがあります。 オーラルセックスなどの性行為は控えてください。

彼を風俗に行かせない

風俗に行ってフェラチオサービスを受けた男性が、性器にクラミジアを感染してしまうケースは多くあります。 その後で彼と性行為をすると、クラミジアが性器や喉に感染する確率は非常に高まります。

定期的に性病検査を受ける

クラミジアは性器や喉に感染しても、自覚症状があらわれないことが多くあります。 そのため、クラミジアの予防や早期発見のために、たとえ症状がなくても定期的に検査を受けることは大切です。

フェラチオの際にもコンドームを使う

咽頭クラミジアの予防には、フェラチオの際にコンドームを使うのも有効です。

8.最後に

クラミジアは、喉に感染することもあります。 喉の痛みや違和感などの症状があらわれることもありますが、まったく症状が出ないケースも多くあります。

ただし、症状がなくても相手にうつしたり、うつした相手から性器に感染させられるといった危険性もあります。

性器クラミジアになると、不妊症や子宮外妊娠の原因になることもあります。 クラミジアがきっかけで、将来、子供が欲しいときにできないで悩む…なんて事態を招いてしまっては大変です。

クラミジアには感染しないように注意して、感染の不安がある場合は、すぐに検査を受けるようにしてください。

9.咽頭クラミジア体験談

喉に少し痛みがあって、風邪だと思って体調管理に気をつけていましたが、1週間たっても症状は良くなりませんでした。不安に思ってネットで調べたら、咽頭クラミジアに症状がよく似ていました。婦人科は抵抗があったので、とりあえず検査キットを使ったら、咽頭クラミジアと判明。彼にそのことを話すと、会社の人と風俗に行ったことを白状しました。彼は無症状でしたが、検査を受けさせたら性器クラミジアでした。私も性器への感染が不安で再度検査を受けましたが、コンドームのおかげか、性器には感染していませんでした。彼には二度と風俗に行かないことを約束させて、ふたりでクラミジアの治療を受けています。(24歳・女性)

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